9月テキスト版

   「特別な夏休み」
    ~我慢の夏、感動の夏~
          校長 田中 準章

 いよいよ2学期がスタートしました。新型コロナウィルス感染症の拡大の勢いは止まらない中での緊張のスタートとなりました。

 この夏休み、特に後半は生徒にとって「我慢の夏」となりました。鹿児島県での新規感染者の拡大の勢いが止まらず、出校日のとりやめ、部活動の練習停止、体育大会応援団の練習停止などの対応をとらざるを得なかったからです。そしてさらに心配なのは、これらの新規感染者のうち今では約4分の1が20歳未満の若者であるということです。感染力の強いデルタ株は私たちのすぐそばにあるのです。生徒たちには始業式の日に、 徹底した「うつらない」「うつさない」ための行動 をとるよう話をしました。

 また、2学期は体育大会や文化祭、宿泊学習や修学旅行、勉強や部活動など充実した学校生活が待っています。3年生はそれぞれの進路実現に向けて大切な日々を過ごします。生徒一人一人が力をつけ、最も成長する時期でもあり、毎日の学びが大切です。学校では、下のような感染予防対策の徹底を図りながら、子供たちの「学びの保障」と「命の保全」の両立が図られるよう教職員一体となり、取り組んでいきたいと考えています。保護者の皆様のご理解とご協力をお願いします。

① 朝の検温と健康観察・・・ ちょっとでも熱があったり,体調が悪いときは休む。

② マスク着用の徹底・・・必ず着用。予備も持参。不織布マスクの推奨。

③ 手洗い・うがいの徹底・・・登校後、給食前、作業後、休み時間。

④ 教室の換気・・・授業中も常時換気。休み時間は全開にして空気を入れ換える。

⑤ 消毒・・・作業の仕上げや放課後に、扉や自分の机などを消毒をする。

⑥ 三密の回避・・・密閉、密集、密接をさける。放送による全校朝会など。

⑦ 給食は前を向いて黙食・・・日頃から「うつらない、うつさない」意識の徹底。  

 一方、この夏休みは、「感動の夏」でもありました。特に、昨日で閉幕した東京パラリンピックは本当にたくさんの感動をいただいたと思います。

 「失ったものを数えるな、残っているものを最大限生かせ。」との言葉で始まったとされるパラリンピック。不自由な体ではあるが、そんな自分と向き合い、自分の可能性を諦めず,その可能性に挑戦する選手たち。時には車椅子や義足などの力も借りながら、ものすごいパフォーマンスを発揮する。日頃の努力は、計り知れない。みな頑張っている自分が好きで、競技する相手を尊敬し、明るく、優しく、前向きである。そしてそんな姿を支える仲間がいて、チームがある。競技を終えた選手たちが、みな口にするのは「感謝」という言葉。大会関係者、支えてくれた仲間、これまで出会ったすべての人々に。そして、この障害のおかげでパラスポーツに出会えた、と。・・・選手たちの姿や言葉、すべてが感動でした。

 私たちの社会には多くの個性があります。障害も個性です。そんな多様性(多くの個性)を認め合える社会こそが私たちがこれから作り上げていくべき社会だと思います。最終日にマラソンで金メダルを取った視覚障害の道下さんのガイドランナーは「障害のある人と健常者は一緒に輝けるんです」と言っていました。


○学校で実施できる「簡易PCR検査」について(日置市の事業)
朝の検温・健康観察では異常はなかったが、急な発熱など学校において体調が悪化した場合、保 護者の希望があれば、お迎えに来られた際に保護者の手によって生徒の唾液を採取していただき、 検査することができます。ただし、簡易検査ですので、その後必ず病院受診をお願いします。


●あったか情報(いい話)●
<その1> 始業式での生徒の「2学期の抱負」で素敵な話がありました。「マスク生活が日常となった今、 目が表情のすべてです。相手の目をしっかり見てあいさつしたいです。」口元が見えないマスク 生活、すべては「目」で語ります。自分の笑顔や感謝の心を「目」でしっかりと周りの人に伝え ましょう。

<その2> ある地域の方から聞きました。「車の運転中に、横断歩道で男子中学生が渡ろうとしていたの で、手前で止まりました。その生徒は駆け足で横断歩道を渡り、私の方をまっすぐ向いて深々と 頭を下げてくれました。私も思わず車の中から深々と頭を下げ返しました。」この自然な姿がうれしいですね。


美しき魂の足跡
今年の夏は、コロナ禍で日常生活にも様々な制約がある中で、本校の生徒は限られた練習時間を精一杯練習に励み、県総体でも多くの競技で上位入賞し、九州・全国大会への出場を果たしました。また、文化面での活躍も目覚ましく、多くの作品展やコンクールで入賞を果たしました。

【女子ソフトテニス部】
○県総体個人2位
※九州大会出場

【陸上部】
○県総体・共通男子三段跳
・3年女子100m
・2年女子100m
・共通女子200m
・女子共通4 × 100mR 1位
〇九州大会・女子共通4 × 100mR 3位

【柔道部】
〇県総体・女子個人階級別3位

【剣道部】
〇県総体
・男子団体2位 
・女子団体2位
・男子個人2位
・女子個人1位
〇九州大会男子団体予選敗退
・女子団体ベスト8
・男子個人2回戦敗退
・女子個人3位
※全国大会(男子・女子個人)出場

【新体操】
〇県総体個人演技1位
〇九州大会個人演技8位

【水泳部】
〇県総体男子総合優勝
・男子100m 背泳ぎ2位
・男子200m 背泳ぎ3位
・男子200m 背泳ぎ1位
・男子100m 背泳ぎ3位
・男子200m 自由形3位
・男子200m 個人メドレー3位
・男子400m フリーリレー1位
・男子400m メドレーリレー2位
中島あすか・女子800 m自由形2位
〇九州大会・男子400m フリーリレー6位

【テニス】
〇県総体男子団体優勝
・男子ダブルス1位,2位
・女子ダブルス1位
〇九州大会男子団体3位
・男子ダブルス1位
・女子ダブルス3位

【吹奏楽部】
〇県中学校音楽コンクール「夏の祭典」 金賞
○県吹奏楽コンクール 銀賞

〈コンクール作品入賞者〉
○県図画作品展 入選  
○楽しい子育てコンクール 優秀賞  佳作 
○九州ギターコンクール 銀賞  
○南九州美術展 
・書道の部 特選  
・美術の部 特選 


かけがえのない命を守ろう!!
8月26日(木)本校では、市健康保険課のご協力で、中央大学客員研究員の髙橋聡美先生を講師にお招きして職員研修をリモートで実施しました。現在、コロナ禍で若者が自ら命を絶つという事例が増加傾向にあるため、子どもと身近に接する機会の多い教職員や保護者がゲートキーパー(命の門番)として、“子どものSOS”を受け止めるためのスキルを学びました。生徒の皆さんも一人で悩まず誰かに相談してみてください。身近な人に相談しずらい場合には下記の機関を利用してみてください。

〇かごしま教育ホットライン24
0120-783-574

〇かごしま子供SNS相談・通報窓口
 ※9月2日配布したプリントを参照してください。


9月の主な行事予定
1(水) 始業式・大掃除
いじめ問題を考える週間~7日
2(木) 課題・実力テスト(全学年)~3日
6(月) 体育大会全体練習⑤⑥
7(火) 〃学年練習②③④・全体練習⑤⑥
8(水) 〃学年練習②③④・全体練習⑤⑥
9(木) 〃予行②~⑥
10(金) 〃学年練習②③④・全体練習⑤⑥
SC来校
11(土) 体育大会準備①②③
12(日) 第75回体育大会(雨天時は翌日開催)
13(月) 振替休日
14(火) 全校朝会ALT来校
17(金) ALT来校
22(水) ALT来校
24(金) ALT来校
27(月) 生徒会専門部会・代議員会
28(火) 全校朝会(地区新人戦激励会)
29(水) 校内教育支援委員会
30(木) 南九州美術展特選作品巡回展~10/5