2月テキスト版

  「身口意(しんくい)一致」 
~心遣いが言葉を選び、行動を選ぶ~
       校長 田中 準章
  
 令和4年が始まりました。寅年です。「成長する」「新しいことが始まる」年だと言われます。どんな1年になるかな、とこれからの日々に期待し、楽しみにスタートしたはずだったのに・・・。

 1月になって、突然、新型コロナウィルス感染症の急激な拡大が始まりました。恐れていた第6波の到来です。全国では鹿児島県を含む多くの県が「まん延防止等重点措置」が適用され、鹿児島県でも1日の新規感染者が500人を超える事態となりました。

 本校でも先日、生徒に陽性者が確認され、現在は一部で学級閉鎖や接触者への自宅待機をお願いしているところです。連日保健所と連絡を取りながら、対応を講じています。該当する生徒やご家庭にはご理解とご協力をいただき、感謝いたします。生徒数500人以上の本校においては、生徒に陽性者が出るのは当然だと考えています。大切なのは、学校でクラスターを発生させないための日頃の取組であり、陽性者が確認されたときに、周囲も誹謗中傷することなく、いかに冷静に対応できるかが大切だと考えています。誰の身にも起こりうることです。今こそ、思いやりの心、それぞれの人間性が試されるときです。コロナ騒ぎが収まり、みんなで笑顔で学校生活を送れる日を待ちましょう。その時に一人一人の「寅年における成長」を実感できると思います。


 さて、「身口意(しんくい)一致」という言葉を知っていますか。聞き慣れない言葉だと思います。もともとは仏教用語だそうです。「身」はやっていること(行動)、「口」は言っていること(言葉)、「意」は思っていること(心)で、「身口意一致」とは、これら3つのことを一致させることが大切であり、口で言っても心で思っていないことであれば気持ちのこもった対応ができないということです。

 発言と行動が一致しない人は、当然、人から信頼を得ることはできません。しかし、発言と行動が一致している人でも信頼を得ることができない人もいます。それはその人の心の在り方が、発言と行動に一致していないからです。表面的には良いことを口にし、よい行いをしても、その人の心の在り方が一致していなければ、相手には伝わりません。いくら言葉と行動で自分を取り繕っても、根底の心が違えば、その人は信頼されません。

 一方、心の中の思いと、言葉と行動(態度)が一致していたら、相手に安心感や満足を与えることができます。相手にとって不都合なこと、耳の痛いことでも身口意が一致していれば、心に響くのです。表面的な振る舞いだけでなく、心まで一致させ、相手からの信頼を積み上げていきましょう。

 また、身口意が一致すれば、私たちの願望もどんどん現実化していきます。逆に身口意がバラバラだと人生はうまくいきません。例えば、〇〇高校に行くんだと宣言しながらも、家に帰るとテレビやゲームにつられ勉強せず、ダメかも知れないと不安になる・・・これではダメですよね。行きたい高校を口にし(言葉)、そのためにしっかり勉強し(行動)、絶対合格するという強い思い(心)があれば、身口意がそろって、願望が現実化するのです。
 「身口意(しんくい)一致」
言葉と行動が一致する「言行一致」だけではなく、心遣いまで一致していなくてはなりません。心遣いが言葉を選び、行動を選ぶのですから。


鹿児島県いじめ問題子供サミット(12/27)
 12月27日(月)に市町村自治会館にて開催された「鹿児島県いじめ問題子供サミット」に、本校から生徒会長ら3名が参加して、日頃の生徒会活動の取組を発表しました。

 本校の発表では、まずクイズ形式で伊集院まんじゅう、妙円寺詣りや校訓「美しき魂」を紹介し、聴衆を惹き付けました。プレゼンの中心は、「思いやりの心を持ってほしい」と生徒会で取り組んだ医療従事者へのメッセージを送る取組です。「コロナ禍での差別や偏見を許さない」・・・会場の皆さんにしっかりと伝えることができました。

 その後、各学校の代表者とグループ討議を行い、いじめ防止に向けて様々な意見交換が行われました。「つながることでいじめのない未来を」・・・、みんなの手でみんなの明るく楽しい未来を作りましょう。本校の取組は、後日、鹿児島県HPにて紹介される予定です。


新型コロナウイルス感染症拡大防止の為のお願い
 新型コロナウイルス感染症の感染者数が増加の一途をたどるなど、まだまだ厳しい状況が続くようです。そこで、あらためて次の点について、ご家庭のご協力をお願いします。

1 毎朝の検温の徹底
 学校では、毎朝登校後に記録を付けていますので、正確な検温をお願いします。

2 マスク着用の徹底
 不織布マスクの準備をお願いします。毎日2枚以上の準備をお願いします。

3 家庭内で体調不良者がいる場合は登校をさせない
 家族に体調不良者がいるにもかかわらず、子供を登校させ、後から体調が急変し。「陽性」反応 が出るという場合もありますので、くれぐれも安易な判断で登校させないようにお願いします。


学校給食の一時停止(~2/4)
 日置市伊集院学校給食センターの職員が新型コロナウイルス感染症への感染、濃厚接触者のため学校給食が1月27日(木)から2月4日(金)まで、牛乳・パンを除く配食が一時停止されることになりました。

 現在、給食の時間は、感染症対策として対面式での給食を取り止めて、会話を控えさせる等の制限が続いていますが、そのような中でも、1月27日の給食では、家庭から持参したおかずを、パンにはさみながら、自分なりのアレンジを加えて、おいしそうに食事をする姿を見ることができました。

 保護者の皆様には、しばらくの間、ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解・ご協力の程、よろしくお願い致します。


美しき魂の足跡(表彰関係)
◆プロエース杯県中学校冬季ソフトテニス大会 1年女子団体の部 3位

◆鹿児島県中学生テニス新人戦大会 男子団体 優勝

◆ボランティア認定証 ①年生 1名

◆師走旗野球大会 敢闘賞 ②年生 1名


2月の主な行事予定
2(水) 入学説明会

3(木) 学年末テスト前部活動停止~9日

4(金) 漢検

8(火) 学年末テスト~10日

11(金) 建国記念の日

14(月) ひおき学検定 SC来校 職員会議

16(水) 2年立志記念講演

17(木) 1・2学年・学級PTA ※中止となりました

21(月) 学級・学校専門部会・代議員会

23(水) 天皇誕生日

24(木) コアティーチャープロジェクト研究授業

28(月)  職員会議