TOPいじめ問題を考える週間の取組

 伊集院中学校では、毎学期はじめの一週間を「いじめ問題を考える週間」称して、子供たちに「いじめ問題」について正面から考えてもらう取組を行っています。
 「諸調査結果」にも掲載されていますように、本校では1学期に48件、2学期に43件、計91件のいじめが認知されました。その件については、各学級担任がいじめを訴えた生徒から聞き取りを行うとともに関係生徒との話合いをとおして、解決に向けて取り組んで参りました。
 現在、再度91人の生徒からその後の様子等について聞き取りを行った結果、91人全ての生徒から「今はない。」と回答を受けております。しかし、見守りは今後も継続して行って参りますのでご安心ください。
 いじめの問題は、問題が起きた後の迅速な対応は大切なことでありますが、何と言っても、未然防止が一番大切なことだと考えております。
 そのことを踏まえ、本校では2学期、9月3日(月)始業式当日から9月7日(金)の5日間、3学期は、1月9日(水)から1月16日(水)までの5日間、給食時間の放送をとおして「心に届けたいメッセージ」の朗読を行いました。
 その内容を掲載いたします。

  

3学期
○ 1月16日(水)
  5日目の今日、1月16日(木)は最終日となりました。
 今日は、小学校の教科書で誰でも読んだことがある「スイミー」です。

 小さな黒い魚のスイミーが、海の中で出会ういろいろな生き物たち。
 「スイミーは考えた。いろいろ考えた。うんと考えた。」
 -というリズムに乗った文章など、覚えている人も多いのではないでしょうか。
 「なつかしい」と思った方は、ぜひ図書室においでください。
 その他、図書室には、もっともっと「心がぽかぽか温まる本」がたくさんあります。
 寒いときだからこそ、心から温まろう!お待ちしています。図書室で!


○ 1月15日(火)
  4日目は、詩人・長田弘さん作品にいせひでこさんが美しい絵を入れた絵本「最初の質問」です。

あなたにとって、よい一日とはどんな一日ですか。
自分に問いかけることで、自分の気持ちを見つめ直すことになると思いませんか。
時には空を見上げたり、何かをきれいだなと感じたりする時間も必要ではないでしょうか。

何度も何度も読み返すことで、さらに思いが深まることと思います。
ぜひ、図書室に! 朗読をしてくれた「中條さん」ありがとうございました。


○ 1月11日(金)
  3日目は、小学校の教科書でも長年親しまれている。「ふたりはともだち」の中から、「おてがみ」です。
 いつも自然体でお互いを思いやっている「かえるくん」と「がまくん」です。友達からのお手紙を待ち続ける「がまくん」。いくら待っても届かない手紙。「もう誰からも送られてくることはないんだ!」あきらめかけていたとき・・・・・  友達ってやっぱりいい、と感じさせてくれるお話です。
 思いをめぐらせてください。あなたの周りに、あなたを支えを待っている友達はいませんか。
 朗読してくれた「吉岡くん」ありがとうございました。


○ 1月10日(木)
  2日目は、大好きな家族との死別がテーマの絵本で、『ずーっと ずっとだいすきだよ。』(絵と文:ハンス・ウィルヘルム、訳 久山太市さんの絵本)を朗読しました。
 家族とともに当たり前のように生活してきたエルフィー(飼い犬)が年老いていく姿を目の当たりにしながら、限られた命について考えさせられる主人公。生きているものは、いずれ必ず命を全うする。だからこそ、生きている間に思いを伝えることが大切と感じさせられる内容です。
 あなたは大切な人たちに、自分の気持ちをちゃんと伝えられていますか。
 読み聞かせをしてくれた「香月さん」ありがとう。心から感謝しています。


○ 1月9日(水)
新しい年がスタートしました。本校では、毎学期初めの一週間を「いじめ問題について考える週間」と称して
様々な取組を行っています。
 今学期は、冬の寒さを心の中から温めようと、給食時間の放送で「心が温まる絵本」の読み聞かせを行うこととしました。この一週間、寒い日が続くと思いますが、絵本の朗読をとおして、心も体も温かくなってくださいね。

 1日目の絵本は、「どうそのいす」です。
 「ある日、うさぎさんが小さな椅子を作って野原の先の下に置きました。そのそばに『どうぞのいす』と書いた立て札も立てました。そこにロバさんがどんぐりの入ったかごを置いて昼寝をしているうちに・・・次々と『どうぞ』の言葉に誘われていろいろなことが次々と起きていきます。 
 それは、かかわった動物たちが、 『ありがとう』→『お互いさま』→『おかげさま』とみんながそう思ったからでしょう。この絵本をとおして、私たちもそう(ありがとう、おたがいさま、おかげさま)思えるような学校、学級になっていくよう心掛けてみましょうね。
 読み聞かせに協力してくれた、坂口さん、宇都さん、ありがとうございました。



         給食時間の本の朗読の様子(1月9日)

2学期
〇 9月7日(金) 最終日
   今日は、朝日新聞社編集の本「いじめられている君へ、いじめている君へ、いじめを見ている君へ」の中の一つをお話を朗読しました。この本は、スポーツ選手や作家、タレント等様々な分野の人たちが、「いじめ」について自分の経験を基に、今いじめに悩んでいる子供たちに、「きみにはも っともっと生きてほしい。」という思いを訴えているものです。
  今日の内容は、生徒の朗読を映像とともにお聞きください。

 給食時間の本の朗読の様子(9月7日)


〇 9月6日(木) 体育大会予行の日
  今日は、アムネスティ・インターナショナル日本が編集した「ひとりじゃないよ~21世紀に生まれてくる子どもたちへ~ 」の中から子供たちに届けたい三つのメッセージを朗読しました。
  一つ目は、「幸せになになることをあきらめないでほしい」ということです。
  二つ目は、「誰もがみんなひとつしか持っていない生命を大切にしてほしいことです。」
  三つ目は、「苦しんでいる友達に気付いてほしい。そして、ただそのお友達の手をそっとにぎってあげてほしい」とい うことです。それは、お友達に元気を運ぶ魔法。そして、あなたにやさしさと、あたたかさを運ぶ魔法になるからです。 今、苦しみ悩んでいるお友達はいませんか。ぜひ、その心の叫びに気付いてあげてください。
 紹介したメッセージは、本の中の一部分です。この本は、ぜひ、すべての人に読んでほしいと思います。読んだ後、き っと心がポカポカしてきますよ。


給食時間の絵本の朗読の様子(9月6日)

〇 9月5日(水)
  今日は、谷川俊太郎の詩「子どもたちの遺言」の中から、「生きる」テーマに詩を二つ朗読しました。
  一つ目の詩は、「生まれたよぼく」という詩です。母親のお腹からやっと生まれ出てきたぼくが、いつまでもこの世の中が、こうあってほしいと願い遺 言する内容の詩です。
  二つ目の詩は、「もどかしい自分」という詩です。思春期の自分。どうしていいのか分からない自分。幼い頃と違う不安。でもそれが生きているという ことである。自分を客観的に見る。今の自分をもう一人の自分が見つめる。少し難しいかも知れないけれど、この詩の内容をとおして自分というもの を改めて考えてほしいと思いこの詩を選んでみました。
  何度も何度も読み返してみることにより、さらに考えが深まることと思います。この続きは、ぜひ図書館へ。

〇 9月4日(火)
 今週は、「いじめ問題を考える週間」と称して、給食時間に「いじめの未然防止」や「生きる」をテーマに朗読を行っています。今日(9月4日)は、取組2日目として朝日新聞社編集の本「いじめられている君へ、いじめている君へ、いじめを見ている君へ」の中の一つをお話を朗読しました。この本は、スポーツ選手や作家、タレント等様々な分野の人たちが、「いじめ」について自分の経験を基に、今いじめに悩んでいる子供たちに、「きみにはも っともっと生きてほしい。」という思いを訴えているものです。
 今日は、海賊冒険アニメ「ONE PIECE」で主役のルフィを演じている声優さん(田中真弓さん)のお話でした。お話の最後に、「海に出てルフィが仲間と出会えたように、いい友達はたくさんの人と話す中で見つかる。いま君がいるのは狭い世界です。君も、海にでようよ。ルフィ的に言うと、”さぁ、乗れよ!俺の船に!”と綴られているところに、今いじめに悩んでいる子供たちに、今とは違う別の世界がある、だらこそ生き続けてほしいという願いが伝わってくる内容でした。今日のこのお話を聞いて、子供たち一人一人が「生きる」ということについて、しっかりと考えくれることを願います。
 他にもこの本には、多くの作品が掲載されています。ぜひ、図書室に来て、じっくりと読んでみてください。
 今週は、あと3日、様々な本を朗読する予定です。お楽しみ!

〇 9月3日(月)
  毎学期はじめの1週間は、「いじめ問題を考える週間」と称して、学校全体で「いじめ未然防止」や「いじめ問題の対応」に当たっていきます。
  今学期は、始業式において、学校長が「いじめ防止対策推進法」について、条文を伝えながら説明をしました。第4条「児童等は、いじめを行ってはならない。(いじめの禁止)」、第9条「その保護する児童等がいじめを行うことのないよう、当該児童等に対し、規範意識を養うための指導その他の必要な指導を行うよう努めるものとする。(保護者の責務等)」、第23条「学校は、事実の確認によりいじめがあったことが確認された場合には、いじめをやめさせ、いじめを受けた児童等又はその保護者に対する支援及びいじめを行った児童等に対する指導又はその保護者に対する助言を継続的に行うものとする。」等について具体的に説明しました。
 また、今週は、体育大会等の練習が多いことから、給食時間の放送を利用し、「いじめ問題に関わる絵本や詩の朗読」を行うこととしました。
 今日9月3日(月)の放送は、「ことばのかたち(おーなり由子)」の朗読でした。
 <一文の紹介>
  もしも 話す言葉が 目に見えたら
  どんな形をしているだろう。

  たとえば、だれかを傷つけることばが、針の形をしているとしたら
  どうだろう
  はなすたびに、とがった針が、口から発射されて、相手の刺さるのが見えるとしたら・・・

   続きは、図書室にあるこの本を読んでほしいと願います。


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