欧州の風 フランスのパリから石原です。その4
 Bonjour(ボンジュール) こんにちは
 日吉中学校のみなさん,7月に入りました。せっぺとべが終わり,期末テストも終了し,練習に燃えた合唱コンクールも終わり,1学期も締めくくりの時期ですね。また梅雨時期で湿度も高く,集中力も途切れがちですが頑張ってください。
 私は今,パリから南へ64km南東にある,グレー=シュル=ロワンという小さな町に来ています。人口は1400名ほどの本当に小さな町です。古城の後があったり,情緒あふれる古い橋があったり,セーヌ川の支流であるロアン川が流れていて,大変静かな町です。なぜこの町へ来ているかというと,この町が鹿児島,いや日本の美術に大変縁が深いところだからです。
 グレー村の芸術の歴史をひもとくと,19世紀後半から20世紀初頭にかけて,多くの画家,詩人,作曲家が集う芸術家村となり,イギリス,アイルランド,スウェーデン,アメリカの画家が多数訪れたことでも知られています。日本では近代絵画の父とも言われる鹿児島出身の黒田清輝や浅井忠なども訪れ,日本の外光派絵画の聖地ともいえる場所です。(近郊にはバルビゾン,ミレーの落ち穂拾いといったら分かるでしょうか。モレ=シュル=ロワン,こちらはシスレー。があります。)2001年に私が大変お世話になっているモアンヌ前田恵美子さんや歴代留学生の前村先生(現在松陽高校にお勤め)のご尽力で,村の通りに黒田清輝通りという名前もついています。
 多くの町が観光地化されている中で。この村はカフェが1軒,スーパーが1軒のみです。昔の面影をそのまま残すという姿勢を村全体で行っていて,風情のある景色を保っています。
このグレー村の中心にオテル・シュヴィヨンというスエーデン財団が管理している宿泊施設があります。ここは一般の方は利用できず,芸術家が滞在できる施設です。今回,大変お世話になっているモアンヌ前田恵美子さんのご尽力で,歴代留学生はこの施設の利用を認めていただいています。この施設には歴代の方々の作品も展示されています。私も制作した作品をグレー村に寄贈する予定です。現在私を含め6名の芸術家が滞在しています。私は1週間ですが他の方は数ヶ月です。夜には夕食会を開き,色々な情報交換を行います。会話は英語で行いますが,語学の苦手な私は四苦八苦です。みなさん,英語ができるということは人生の幅が広がりますよ。
 またこの施設に「宝島」「ジキル博士とハイド氏」で知られる小説家スティーブンソンも滞在していたことでもしられています。
 NHKの日曜美術館HPには私の前に留学された上原先生が取材を受けられグレー村について紹介されています。興味のある人は見てください。
 今回の洪水でこのグレー村も被害にあったようです。その時の爪痕がまだ残っていますが,今はロアン川は穏やかに流れ,美しい景色を演出しています。
 わずか1週間の滞在ですが,グレー村の美しさを自分なりに画面にあらわそうと思います。

 次回もまた私が訪れた場所や経験したことを紹介したいと思います。

À bientôt(アビアントー). それではまた


グレー村へ架かる石橋


たくじろう画伯のスケッチ1


たくじろう画伯のスケッチ2


スケッチをしているたくじろう画伯。


黒田清輝通りのプレート
「Kouroda」とあるのはフランス人が「くろ」だと発音するため。
漢字は当時の鹿児島県知事のだそうです。


他の芸術家達との夕食のようす。 これでも21時だそうです。


グレー村に一軒のカフェ。料理はとてもおいしいです。「子羊の肉」


今回とは関係なく,パリで初ランニングやってみました。
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